住まい・インテリア

2007年11月16日 (金)

建替えか、慎重検討か?

集合住宅管理新聞(2007・11・5)「集合郵便箱」から

 建替えか、慎重検討か?

 戸数700、4~5階建てが32棟。築42年の住宅団地にも最近、建替えか否かの議論が持ち上がっています。高層ビルに建替えようとする推進の人々の研究努力の程も良く分かりますが、私など老年者に建替えという大変革は容易に受け入れ難い。多額の負担金、約1年の仮住まい。2度の引越しと、ハードルがあまりにも高い。気が遠くなる。

 大地震が来たら危ないぞと、おどかす人もいますが、長年住む私に言わせれば、かなりの回数の地震も台風にも耐え、みじんもゆるがなかった現在の建物にこそ安心感がある。むしろ危ないのは偽装事件などの多い、新しい建物の方ですよ。永年続いていた良い隣人関係が、建替えでバラバラになるのもイヤです。

 さらに言いたい。現在の団地がゆったりとした敷地に四季折々の風景を楽しませる樹々植栽の豊かなこと。春はサクラ秋はモミジ、その美しさが心の慰めであり、ここに住む誇りだった。建替え派の計画では、これを更地にして敷地の一部を売ろうとしている。我慢のできないことです。

 集合住宅の大先輩、旧同潤会アパートの一群の建物はほぼ60年以上住まわれて、やっと建替えをされた。建物のいのちを大切にして、私たちも今のところになるべく長く住みたいと思うのです。(T/T、79歳男性)

 【所見】 建築専門誌・「日経アーキテクチャ」によりますと、学校、公営住宅、公団住宅など公共建築物は、最低70年前後は持つように設計されているそうです。建物管理がしっかりしていれば、100年を越えてもおかしくないと考えます。

 40年前と言えば、住宅着工件数も今日より遥かに少なく、それだけ丁寧に建築された時代でもあります。

 強い鉄鋼を作るのにも膨大なエネルギーを消費します。頑丈に造った建物を寿命の半分もつかわず壊すのは、本当にもったいないの一言に尽きます。

2007年11月15日 (木)

チラシだけじゃわからない。朝のラッシュは?夜の防犯は?

平成19年2月28日(水) 朝日新聞より

チラシだけじゃわからない。朝のラッシュは?夜の防犯は?
 「現場に行け」。日々こう怒鳴られるのが新人記者。次に頂くお小言は、「もっとよく見て、聞いて来いっ」。かく言う私もそうでした。実はこれ、住まい選びにも言えること。家賃、間取り・・それだけで決める前に、まず現場を徹底調査。(I、K)

 「店頭チラシで分からない情報は結構あるんです」こう話すのは「お部屋探しのプチ・トリック」(アスペクト)を書いた不動産業のT(34)さん。
 たとえば広さ。壁の中から測る「壁心面積」で書かれていると、それより小さい。窓のない部屋は「納戸」(なんど)の扱いになるはずだが、これを居室(きょしつ)と称するチラシも。「だから下見はメジャー必携。家具の納まりなどは自分で確認を」
 給湯器、エアコンは必ず動作確認。新築はコンクリートからの湿気も多めなので風通しも要確認。
 集合住宅の苦情の王様は床騒音。ドスンという衝撃音が響きやすいのは、木造、鉄骨、鉄筋コンクリートの順。(略)
 さて、何と言っても現場でわかるのは環境。業者の案内とは別に、曜日や時間を改めて行くべし。工場や商業施設の騒音やにおいは平日と休日で違う。
「夜討ち朝駆け」もぜひ。朝はラッシュを体験可。夜は駅から歩き、物騒な感じがしたら考えもの。
 近所付き合いがしっかりある物件はお薦め。下見中に不審がられる位がマル。
 特に賃貸専用は人付き合いが希薄気味。それはマナーに如実に出る。(略)
 実は近所への聞き込みも効果的だ。今後住むならあいさつ代わり、住まないのならこれが最後。だから恥ずかしがる必要なし。
 ためしにある団地の交番を訪ねると、中年のお巡りさんは、「私の立場じゃなんともねぇ」と言いつつ、「周辺の街は窃盗が多いけど、この交番は結構ヒマ」と教えてくれた。

 【所見】
 10月30日埼玉県川口市で女性が(木造)アパートで犯罪に巻き込まれるという痛ましい事件が報道されております。このアパート、以前にも、同様の事件がおきていたそうです。個人情報を守るという視点から、事件の公表は控えられたそうですが、ドスンドスンという音を聞きながら、下の住人は「避難」したそうですから、あいた口がふさがりません。
 賃貸専用に建てられた住宅は、「人付き合い希薄」というのは本当のようです。
 普段は無関心でも、本当に困ったときも何もしてくれないというのも困りモノです。

2007年11月 8日 (木)

賃貸住宅お安くします。入居費用

朝日新聞 平成18年3月の記事から

賃貸住宅お安くします。入居費用(敷金・礼金・仲介手数料)「敷金・礼金ゼロ」「仲介手数料半額」。

 引越シーズンの今、そんな不動産業者の宣伝が盛んだ。少子化や不況の影響で賃貸住宅は供給過剰の状態。入居時の費用を抑えることで空き物件を解消しようと、業者は動いている。退去時の「敷金返還トラブル」を防ぐため、定額のリフォーム費用を最初に納める方式も登場。借り手市場が進むなか、入居契約の「習慣」が崩れつつある。

不動産業者の競争加熱
4月からパソコンの専門学校に通うため、都内で一人暮らしを始める香川県善通寺市のm(20)さんの家賃予算は月6万円。「風呂とトイレが別で、エレベーター付きがいいけど、なかなかなくて」
 上京する前に、住みたい地域にある不動産業者をネットで検索してきた。「親が学費を出してくれるから、家賃は自腹で」と決め、敷金や礼金ゼロの物件を多く扱う店を訪れたという。入居時の総予算として約40万円を用意したが、「仲介手数料も半分なので助かります」。浮いたお金は、ニキビの治療費に充てたいという。(略)

 少子化で供給過剰に
国土交通省の建築着工統計調査によると、貸家の新築戸数は01年から増え始め、昨年は全国で45万2千戸に上っている。
 (略)「少子化で学生の数が減り、経済難から自宅通学者も増えて借家需要は落ち込んでいる」と現状を話す。さらに新築の貸家が増える中、駅から遠く築年数の古い物件などの空き室解消として「家主の了解を得て、入居者の負担を軽くする方策が広がっている」という。
供給過剰は、借り手側には好機だ。
(略)
気に入った部屋を見つけようと思うなら、ネットや雑誌などで、探す手間を惜しまないこと、と助言する。

【所見】
  そうですねえ、敷金、礼金なしで入居は達成できたけど、住み心地、最悪だった、ということもあります。ネットや雑誌などで、手間を惜しまず、優良な住宅を探すことが大切だと思います。

2007年11月 6日 (火)

床の騒音はマンション生活最大の悩み

2006年(平成18年)10月18日 朝日新聞

マンション生活最大級の悩み。 技術改良も進んでいるけど・・
「うるせーやつら」め。床の騒音はマンション生活最大の悩み。上の住民にご立腹の方も多いでしょう。遮音性をうたうフローリングでも、低減できるのはせいぜい軽い衝撃音。しかも、床の遮音に法的な基準もないことはご存知でした?ああ恐ろし。

 岡山市の分譲マンション。ここを買った会社社長は入居間もなく、上階の騒音に眠れなくなった。
 上の住人は深夜に帰宅してドアをバタン。フローリングをドンドン歩き、風呂で湯桶を落としてカーン。仕上げにトイレをドワーッ。今どこに立っているかはっきり音で分かった。「曲者(くせもの)!」とやりで突いたら命中しただろう。結局、部屋は売りに出した。・・・。カーペットはダニの温床だとテレビ番組が報じた影響で、フローリングにする世帯が急増。騒音トラブルが相次いだ。(以下、略)

【所見】
 生活音にまつわるトラブルは、マンションでも第一位をしめるのだそうです。
 会社の同僚でも、音をめぐって争いになりかけ、引越ししたという話を聞きました。もっとも当時は経済右肩上がりだったので、買値と同じ値段で売れた、とか。
今の世の中ではそうは行かないでしょう。マンションは、買ったその日から値下がりすると言われております。
  どんなに頑丈にできていても、音の問題は発生するのだ、と考えておいた方がよさそうです。
住人には、会ったら会釈程度は交わすとか、普段から、最低限のマナーを守っておけば、避けられる問題でもあります。
 分譲公団住宅に賃貸で住んでみるというのも、良いでしょう(エッ!)。
 当物件に限って申しますと・・、親切な隣人たち、というのが元住人様の感想です。
 また、万が一、気になるところがあっても、引越しすれば済むことです。
 当物件では、礼金・敷金などありません。
 暮らしやすさに、自信があるから、できることです。
 毎月の給料にも相当するお金を払って引越ししたんだから、ガマンして住もう・・というのはご本人にとっても、つらいことでしょうから。

2007年11月 5日 (月)

偽装・耐火材ニチアス

11月1日朝日新聞・天声人語から

「うだつがあがらない」のうだつは、一般に、民家の屋根の上に張り出された瓦つきの壁をさすという。甲斐性を誇る飾りであり、火事のときに隣からの「もらい火」を防ぐ装置でもあった。横走って迫る炎を、実際によく食い止めたらしい。

■今なら、延焼を防ぐ頼みの綱は、うだつではなく耐火材であろう。たいていの人にとって、マイホームは人生で一番高価な買い物だ。少しでも地震や火災に強い家がほしい。そんな望みをあざ笑うかのように、今度は耐火材の偽装が明るみに出た。(略)これを使ったために国の耐火性能基準をみたせない住宅が、全国で約4万棟にのぼっている。

■昨年秋には(建材大手ニチアス)社長も不正を知った。ところが頬(ほお)かむりを決め込んで、出荷を続けた。「人と環境を大切にし『断つ・保つ』技術で社会に貢献しています」とホームページにあるが、空しい空念仏である。

■(略)安心を売り物にしつつ、裏でぺろりと舌を出して、生命と財産を軽んじる。そんな企業のうだつが上がることは、金輪際あるまい。

【所見】
100円ショップというのは、はじめから100円程度の素材と人件費などを見込んで品物を作るものらしいです。これを可能にしたのは、経費が安く済む外国(アジア)で生産できるからでしょう。品質は悪くとも、100円程度の損で済みます。
しかし、これが住宅となると同じようには行きません。外国で造った住宅を船で運んだということを聞いたことがありません。
憧れのブランド品もどんどん安くなっている。
さあ、住宅も安いのがいい、と思って買うととんでもないものをつかまえされることがあるのは、コワイ世の中です。