偽装・耐火材ニチアス
11月1日朝日新聞・天声人語から
「うだつがあがらない」のうだつは、一般に、民家の屋根の上に張り出された瓦つきの壁をさすという。甲斐性を誇る飾りであり、火事のときに隣からの「もらい火」を防ぐ装置でもあった。横走って迫る炎を、実際によく食い止めたらしい。
■今なら、延焼を防ぐ頼みの綱は、うだつではなく耐火材であろう。たいていの人にとって、マイホームは人生で一番高価な買い物だ。少しでも地震や火災に強い家がほしい。そんな望みをあざ笑うかのように、今度は耐火材の偽装が明るみに出た。(略)これを使ったために国の耐火性能基準をみたせない住宅が、全国で約4万棟にのぼっている。
■昨年秋には(建材大手ニチアス)社長も不正を知った。ところが頬(ほお)かむりを決め込んで、出荷を続けた。「人と環境を大切にし『断つ・保つ』技術で社会に貢献しています」とホームページにあるが、空しい空念仏である。
■(略)安心を売り物にしつつ、裏でぺろりと舌を出して、生命と財産を軽んじる。そんな企業のうだつが上がることは、金輪際あるまい。
【所見】
100円ショップというのは、はじめから100円程度の素材と人件費などを見込んで品物を作るものらしいです。これを可能にしたのは、経費が安く済む外国(アジア)で生産できるからでしょう。品質は悪くとも、100円程度の損で済みます。
しかし、これが住宅となると同じようには行きません。外国で造った住宅を船で運んだということを聞いたことがありません。
憧れのブランド品もどんどん安くなっている。
さあ、住宅も安いのがいい、と思って買うととんでもないものをつかまえされることがあるのは、コワイ世の中です。


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